研究課題
基盤研究(C)
肝細胞癌(HCC)に特異的なGlypican-3(GPC3)陽性の循環腫瘍細胞 (CTC) 解析から、CTCが獲得する形質を探索し、マクロファージ免疫チェックポイント機構における免疫逃避解除法を開発することを目的とした。GPC3-CTC、AFP、DCP、多発腫瘍がHCC術後再発の独立危険因子であった。HCC255例のSIRPαIgVドメインヴァリアント解析では、V1が無再発生存率、生存率ともに有意に不良であった。GPC3-CTCにおける CD47発現率による予後に与える影響は有意ではなかった。HCC321例のPD-1遺伝子多型PD-1.1の解析では、GGアレルは有意に肝外再発率が高率であった。
HCCの再発予防療法開発が困難な理由として、heterogeneityが極めて大きいことが考えられるが、HCC特異的なGPC3-CTCを標的とした機能解析や治療戦略はheterogeneityを克服できる可能性を秘めている。マクロファージCD47-SIRPαシグナルは新たな免疫チェックポイント機構であり、その阻害療法が期待されている。CD47-SIRPαシグナルにおける免疫回避機構解明とその制御法の開発は、画期的な治療手段となる可能性がある。
すべて 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件)
Int J Surg.
巻: 80 ページ: 84-90
10.1016/j.ijsu.2020.05.007
120007168956
Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences
巻: 27 号: 12 ページ: 931-941
10.1002/jhbp.750
Journal of Gastroenterology
巻: 55 号: 9 ページ: 877-887
10.1007/s00535-020-01693-9
Hepatology Research
巻: 50 号: 11 ページ: 1284-1296
10.1111/hepr.13558
Eur J Radiol.
巻: 124 ページ: 108828-108828
10.1016/j.ejrad.2020.108828
120007097014
巻: 27 号: 6 ページ: 331-341
10.1002/jhbp.720
PLoS One
巻: 14 号: 5 ページ: e0217586-e0217586
10.1371/journal.pone.0217586
Hepatol Res
巻: 49 号: 10 ページ: 1218-1226
10.1111/hepr.13393
J Surg Res
巻: 236 ページ: 198-208
10.1016/j.jss.2018.11.026
Ann Gastroenterol Surg
巻: 3 号: 6 ページ: 667-675
10.1002/ags3.12286
PloS one
巻: 14 号: 3 ページ: e0213462-e0213462
10.1371/journal.pone.0213462
Int J Surg
巻: 54 ページ: 156-62
10.1016/j.ijsu.2018.04.058