研究課題/領域番号 |
18K08714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
今藤 裕之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80790641)
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研究分担者 |
上田 悟郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (00811720)
齊藤 健太 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10770240)
松尾 洋一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381800)
林 祐一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60811726)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膵癌 / 放射線耐性 / CXCL12/CXCR4シグナル / 浸潤 / CXCR4阻害剤 / 放射線耐性膵癌 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
局所進行切除不能膵癌に対する治療として化学放射線療法が行われているが、その治療効果は十分とは言えない。今回、われわれは、独自に樹立した放射線耐性膵癌細胞株においてCXCR4の発現が亢進していること、放射線耐性株においてCXCL12/CXCR4シグナルが膵癌細胞株の浸潤能に関与しており、このシグナルを抑制することで浸潤能も抑制されることを明らかにした。CXCR4阻害剤を用いてCXCL12/CXCR4シグナルを抑制することが放射線に耐性化した膵癌に対して抗腫瘍効果をもたらす可能性が示唆されたが、臨床応用につなげるためには更なる機能解析が必要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
局所進行膵癌の治療において、局所制御を行うとともに遠隔転移病巣の出現をいかに防止するかが生命予後の改善には重要であり、有効性の高い治療薬の開発は重大な課題である。今回、放射線耐性膵癌においてCXCL12/CXCR4シグナルが膵癌細胞株の浸潤能に関与しており、CXCR4阻害剤を用いることで浸潤能を抑制できることを明らかとした。CXCL12/CXCR4シグナルをターゲットとした分子標的薬剤の開発の可能性が示唆され、その臨床応用に向けた重要な研究であると考える。
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