研究課題/領域番号 |
18K08719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
秋山 泰樹 産業医科大学, 医学部, 助教 (10812191)
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研究分担者 |
佐藤 典宏 産業医科大学, 医学部, 講師 (20423527)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膵癌 / ヒアルロン酸 / HABP2 |
研究成果の概要 |
細胞外セリンプロテアーゼの一つであるHABP2が低分子ヒアルロン酸(HA)による癌細胞の遊走能更新に関与している可能性が報告されたが、膵癌でのHABP2の機能については不明である。膵癌でのHABP2の機能解析を行うため、HABP2発現抑制モデルおよび強制発現モデルを用い実験を行なった。HABP2発現抑制モデルでは遊走能の低下、CDH1発現亢進、vimentin・CDH2発現抑制を認め、一方でHABP2強制発現モデルでは遊走能の亢進、CDH1発現抑制、vimentin・CDH2発現亢進を認めた。HABP2はEMTを介して膵癌細胞の遊走能を高め、膵癌の悪性化に関与している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒアルロン酸(Hyaluronan:HA)は、癌の増殖・運動・浸潤能を高め、転移・播種・血管新生を促進する。膵癌においてHA、特にHA分解酵素で分解された低分子HAが膵癌細胞の遊走・浸潤能を高めることを見出だしたが、そのメカニズムに関しては不明であった。本研究で、膵癌においてHABP2(Hyaluronan Binding Protein 2)が、低分子HAによる癌細胞の遊走能亢進に重要な役割を果たしている可能性を見出した。さらに、HABP2は膵癌の上皮間葉転換に関与している可能性も認めた。今後、HABP2をターゲットとした新たな治療戦略が期待される。
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