研究課題/領域番号 |
18K08799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
嶋田 善久 東京医科大学, 医学部, 講師 (00459497)
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研究分担者 |
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70246205)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 転移 / エクソソーム / 肺癌 / 潜在性播種性細胞 / exosome |
研究成果の概要 |
肺癌細胞株を用いて細胞増殖能解析、腫瘍休眠関連マーカー、上皮間葉系転換マーカー発現解析を行った。細胞株H1299で間葉系マーカー発現と腫瘍休眠関連miRNA(miR23b/miR190a)発現において最も有意な負の相関を認めた。早期肺腺癌切除後の患者群を脈管浸潤の有無、再発の有無、再発時期(早期再発・晩期再発)で分類し、各群より血清由来エクソソームを抽出した。これらエクソソームを用いたsmall RNAシーケンス解析を行い、腫瘍細胞休眠後再発を示唆する晩期再発群に特徴的な遺伝子を同定した。晩期再発群由来エクソソーム中の遺伝子発現解析において、病理学的脈管浸潤の有無と相関性が高いことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるin vitro解析において、既知の腫瘍細胞休眠関連遺伝子と上皮間葉系転換マーカー発現との間に相関性を認めた。また腫瘍休眠関連指数高値の細胞株由来のエクソソームと受容細胞との共培養によって、受容細胞の形質転換が生じ、間葉系及び腫瘍細胞休眠関連マーカー発現値が増加することがわかり、播種性腫瘍細胞由来エクソソームの役割について一部証明することができた。また患者血清由来エクソソームを用いた解析では晩期再発例の術前血清由来エクソソーム中に特異的な遺伝子を同定した。本研究で初めて早期肺癌患者血清由来エクソソーム中に腫瘍細胞休眠関連遺伝子が存在することを証明できた。
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