研究課題
基盤研究(C)
臓器別癌死の原因として、肺癌は日本では最多である。長期による発がん性物質の暴露によって肺癌は発癌するため、予防する可能性を有する。このため、肺腺癌48例から気管支上皮の薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP1A1, CYP2A6, CYP2E1)の発現検出を行い解析した。更に、肺腺癌183例の癌幹細胞マーカー(aldehyde dehydrogenase-1: ALDH1)と癌抑制遺伝子p53の発現の検出を行い解析した。気管支上皮に発現する薬物代謝酵素と肺癌細胞に発現している癌幹細胞マーカーを検討することは、癌予防法や発癌メカニズムを探求する一助となる。
本研究により、肺癌リスクのバイオマーカーである発癌物質代謝酵素(CYP1A1・CYP2A6・CYP2E1)発現を気管支上皮(BE)で検出することで、BEにどの程度の発がん物質の暴露があったか推定可能になった。このため、①各人の「環境要因・生活習慣要因・宿主要因」を考慮した生活環境の整備や、②個人に則した肺癌発生を予防効果として、社会的に貢献すると考えられる。さらに、肺腺癌における癌幹細胞マーカー(aldehyde dehydrogenase-1:ALDH1)と癌抑制遺伝子(p53)の発現を検討することで、肺腺癌の発癌メカニズムの解明や悪性度の精密な評価の一助となることを示した。
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