研究課題/領域番号 |
18K08814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
北川 裕利 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50252391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マイクロダイアリシス / TRPC / ミオグロビン / カルシウムチャネル / バイアビリティ / 心臓マイクロダイアリシス / 吸入麻酔薬 / TRPCチャネル / 心臓 / 心筋保護 |
研究成果の概要 |
麻酔下ラット冠動脈閉塞開放による虚血再灌流傷害は吸入麻酔薬により抑制された。この保護作用のメカニズムとして我々の今までのin vitroでの実験結果をもとにTRPCチャンネルが関与していると仮定し、そのブロッカーを前処置して同様の実験を行い、その抑制効果を観察した。また、この効果はTAC手術による肥大心筋ラットにおいても、吸入麻酔薬とTRPC channelブロッカーのいずれも抑制効果が認められた。また、心筋残存バイアビリティも吸入麻酔薬で温存されたことから、TRPCチャネルを介した心筋残存バイアビリティの保持効果を併せ持つ可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吸入麻酔薬が心筋虚血による細胞傷害の抑制効果を有すること、その機序としてTRPCチャネル(カルシウムチャネルの一種)が関与ししていることをラット心臓において検証した。この結果は全身麻酔時に使用する吸入麻酔薬が狭心症などの虚血性疾患を有する患者においてより安全な麻酔医療を提供できる可能性を示唆する。さらに、その機序を詳細に探索することで心保護効果をさらに増強する麻酔法が開発できる。
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