研究課題/領域番号 |
18K08836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
中本 賀寿夫 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (30432636)
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研究分担者 |
徳山 尚吾 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (70225358)
糟谷 史代 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (80131522)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 疼痛 / 脂肪酸受容体 / 脂肪酸 / 視床下部 / 長鎖脂肪酸受容体 / GPR40 / ストレス |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性疼痛時のマウス脳内における各種脂肪酸分布を明らかにすることを目的に、質量顕微鏡法をにより評価を行った。慢性疼痛モデルは、社会敗北ストレス負荷マウスへ術後痛を与え作製した。その結果、疼痛マウスの脳内において、フォスファチジルコリン中のアラキドン酸やドコサヘキサエン酸が減少していることを明らかにした。また、脂肪酸をリン脂質から切り出す酵素 iPLA2や脂肪酸結合蛋白質などの因子が、疼痛時の脳内において変化することも見出した。以上より、慢性疼痛時の脳内ではGPR40/FFAR1のアゴニストとなる各種脂肪酸が変化しており、これらを介したシグナル機構が機能低下している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ストレスにより誘発した慢性疼痛時の脳内では、リン脂質中の脂肪酸組成が低下していること、脂質関連因子が変化していることを見出した。これらの成果は、慢性疼痛時の脳内GPR40/FFAR1シグナル機構が機能低下している可能性を示している。したがって、将来的にこれら脂肪酸シグナルを標的とした新たな慢性疼痛治療薬の開発が期待される
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