研究課題/領域番号 |
18K08841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
西岡 慧 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 麻酔科フェロー (60755544)
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研究分担者 |
東 俊晴 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (60284197)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 電気けいれん療法 / 静脈血栓塞栓症 / 精神疾患 / 身体拘束 / ニューロキニン1受容体 / スプライスバリアント / バイオマーカー / 電気痙攣療法 / 凝固活性小胞 / マイクロパーティクル / 深部静脈血栓症 |
研究成果の概要 |
電気けいれん療法(ECT)施行期間中の静脈血栓塞栓症(VTE)発症危険因子に関する後方視的検討が施行された.ECT施行開始時のVTE既往はECT期間中のVTE発生頻度を増加させず,同時期に新たに発生したDVTがVTE発生頻度を有意に増加させることが示された.またECT中のVTE発症バイオマーカーとしての全血完全長NK1R遺伝子発現の有用性評価のための前向き観察研究が計画され実行中である.本報告書作成の時点でECT施行中患者の全血に完全長NK1R遺伝子発現は検出されていない.一方,同遺伝子発現と関連のないshort form NK1Rが経路となる血液凝固亢進が観察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
静脈血栓塞栓症(VTE)は入院患者の死因の上位に位置づけられている。電気けいれん療法(ECT)中の患者は身体拘束や自身の不動状態のため長期臥床となっている事が多く、VTE予防ガイドラインなどで中等度リスクに分類される。また抗精神病薬を多く服用している患者のVTE発症リスクは長期臥床中の非精神病患者より高いのではないかと推測される. ECTを受ける精神科入院患者はVTE発症の潜在的な高リスク群と考えられるが、そのような集団の中で特にVTE発生リスクが高い患者を判別することができる分子マーカーが存在すれば、選択的に効果の高い治療を提供できる可能性がある。
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