研究課題/領域番号 |
18K08862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
中島 崇行 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30333644)
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研究分担者 |
竹中 重雄 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 教授 (10280067)
近藤 友宏 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (40585238)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全脳虚血 / Smad / TGF-β / ミクログリア / アストロサイト / 海馬 / 脳内炎症反応 |
研究成果の概要 |
虚血後の海馬グリア細胞でのSmad活性動態とSmadシグナリングの炎症反応への影響を調べることでグリア細胞でのSmadシグナリングの虚血誘導性脳内炎症反応制御の可能性について検討した。本研究で、虚血後海馬では神経細胞死に伴って、グリア細胞でTGF-β/Smadシグナルが活性化することを見出した。虚血後海馬で発現レベルが上昇する代表的な炎症反応関連分子IL-1β、TNF-α、CX3CR1のmRNAに対するTGF-β/Smadシグナル阻害剤の脳室内投与の影響を調べたが、本研究ではTGF-β/Smadシグナル阻害によるこれらの分子のmRNA発現レベルの変化は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去、全脳虚血モデルを用いた研究により虚血後の海馬でのTGF-β mRNA発現レベルの上昇が報告されてる。しかしながら、虚血後海馬においてTGF-βが作用する細胞については明らかにされていなかった。今回の研究によって、虚血後の海馬ではミクログリアとアストロサイトがTGF-βシグナルの標的細胞となっていることを明らかにすることができた。虚血後脳のグリア細胞は虚血後の病態悪化に関連することが示唆されている。今後、グリア細胞でのTGF-β1/Smadシグナリングの機能的意義を詳細に検証することで虚血後脳症の病態軽減につながる有効な知見が得られると考える。
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