研究課題/領域番号 |
18K08870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石川 真士 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30714745)
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研究分担者 |
坂本 篤裕 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30196084)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | microRNA / 麻酔 / 筋障害 / 腎障害 / 癌 / 麻酔薬 / 臓器保護 / 全身麻酔 |
研究成果の概要 |
本研究では、全身麻酔薬について筋障害の機序・バイオマーカー、虚血性腎障害の保護作用、癌細胞への影響を研究した。筋障害では血液中にバイオマーカーとなるmiRNAを発見することができなかった。一方で、虚血性腎障害においてセボフルランは、miR-17pの発現亢進、miR-27aの発現抑制を介して保護作用に重要な役割を果たすPTEN/Akt経路を誘導していた。また、卵巣癌細胞に対してセボフルランはmiR-138/210の抑制を介し、癌細胞の活動亢進をもたらすHIF-1αの発現を促進していた。以上より、麻酔薬は疾患によって異なる作用を示すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身麻酔はその使用経験、臨床研究の結果に基づき使用されているが、その作用は不明な点が多い。本研究では麻酔薬に関して筋障害の機序とバイオマーカー、虚血性腎障害の保護作用、癌細胞への影響を検討した。吸入麻酔薬は虚血性腎障害に対して保護作用を示す一方で、卵巣癌細胞に対しては癌細胞の活動を促進する効果を示した。麻酔薬は疾患によって異なる作用を示すことが明らかになり、各手術に適した麻酔方法があると考えられる。本研究の結果は周術期管理の安全だけではなく長期予後の改善につながる麻酔方法の確立の一助となる。
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