研究課題/領域番号 |
18K08889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤田 基 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50380001)
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研究分担者 |
鶴田 良介 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30263768)
小田 泰崇 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40397998)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 一酸化炭素中毒 / 間歇型 / オリゴデンドロサイト / 水素 / アポトーシス / 酸化ストレス / MDA / activated caspase-3 / 水素ガス / HMGB1 / 急性一酸化炭素中毒 / 高気圧酸素治療 / 水素ガス吸入 |
研究成果の概要 |
ラット一酸化炭素(CO)中毒モデルにおいて、CO曝露早期からオリゴデンドロサイトへの酸化ストレス傷害および細胞傷害、アポトーシスが生じていた。さらに14日後にいったん収まった酸化ストレス傷害および細胞傷害、アポトーシスの再増悪を認めた。100%酸素吸入療法によるオリゴデンドロサイトの酸化ストレス傷害およびアポトーシスの抑制効果は限定的であり、また14日後におけるオリゴデンドロサイトのアポトーシス抑制効果は明らかでなかった。一方、2%水素+98%酸素吸入療法を行うと、オリゴデンドロサイトの酸化ストレス傷害およびアポトーシスは1日後の急性期だけでなく、14日後にも抑制されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により間歇型一酸化炭素中毒を含む一酸化炭素中毒の病態にオリゴデンドロサイトへの酸化ストレス傷害とそれに伴うアポトーシスが大きく関与していることが判明した。これはオリゴデンドロサイトが一酸化炭素中毒における治療ターゲットとなりうることを示唆している。また、一酸化炭素中毒発生早期からの水素ガス吸入により、オリゴデンドロサイトへの酸化ストレス傷害とそれに伴うアポトーシスが抑制されたことにより、水素ガス吸入療法が一酸化炭素中毒の新たな治療法となりうることを示唆された。
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