研究課題/領域番号 |
18K08903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
戸村 哲 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 外傷研究部門, 准教授 (00365636)
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研究分担者 |
齋藤 大蔵 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 外傷研究部門, 教授 (90531632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高気圧水素 / 頭部外傷 / 二次性脳損傷 / 酸化ストレス / 活性酸素 / 水素 / 高気圧療法 |
研究成果の概要 |
CCI(Controlled cortical impact)によるマウス中等症頭部外傷モデルに対して、受傷30分後より90分間、2気圧の高気圧水素投与をおこなった。その結果、非投与群と比較して有意な血液脳関門破綻の抑制および脳浮腫の軽減、海馬における神経細胞数減少の抑制、および行動実験における多動抑制効果がみられた。高気圧水素治療により、頭部外傷後の二次性脳損傷抑制効果がえられる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
渉猟しうる限りにおいて、高気圧下に水素ガスを生体に投与する際の影響について報告した論文はこれまでに見当たらない。今回の我々の研究の結果、多くの病態においてきわめて重要な役割を果たしている酸化ストレスの引き金である活性酸素に対して、非常に強力な抗酸化作用を持つ水素分子を高気圧下に投与することによって、効率よく作用させることが可能で、結果として顕著な臓器保護作用を示すことがあきらかになった。さらなる検証を重ねることで、重症頭部外傷をはじめとした多くの難治性疾患の病態において、新たな治療法のひとつとなりうる可能性があり、社会的にもその意義は大きいと思われる。
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