研究課題/領域番号 |
18K08921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
吉富 修 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (30380926)
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研究分担者 |
関野 元裕 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (40380927)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 集中治療 / 心筋虚血 / GLP-1受容体 / SGLT2 阻害薬 / α2受容体作動薬 / 敗血症 / 心筋収縮力 / 糖尿病治療薬 / 敗血症性ショック / 心筋拡張障害 / アポトーシス / 敗血症性心筋障害 |
研究成果の概要 |
動物の全身麻酔下生体循環不全モデルを用いて、集中治療で使用する鎮静薬や循環作動薬、糖尿病治療薬の重症病態に対する保護作用およびその機序について検討を行った。 GLP-1受容体作動薬は心筋虚血再灌流後の収縮能の回復を改善させることが示唆された。SGLT1 阻害はp-AMPKの抑制を介してIPCによる心保護効果を減弱させるが、SGLT2 阻害薬は心保護効果に影響を与えない。またホスホジエステラーゼⅢ阻害薬による心保護効果はSGLT1阻害の影響を受けないことが示唆された。α2受容体作動薬はエピネフリンと比較して蘇生成功後の血行動態を安定させ、心拍出量を改善させることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症や心肺蘇生後など集中治療を要する重症患者の死亡率は、集中治療医学の著しい進歩にもかかわらず、依然として高い。重症患者の循環動態は心筋収縮および拡張障害を伴い、その結果として臓器障害のリスクを増加させる。心筋収縮および拡張障害に対する効果的な保護治療を施すことは、予後改善にも繋がる。 一方、実際の臨床における集中治療では、鎮静薬や循環作動薬、糖尿病治療薬など多くの薬剤を使用しているのが現状である。より臨床に即した動物の全身麻酔下生体モデルを用いること、また各病態における各種薬剤の保護作用およびその機序について検討することにより、集中治療における適切な薬剤選択を可能とする。
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