研究課題/領域番号 |
18K08926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
藤井 豊 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (20589303)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | V-V ECMO / 体外循環 / ARDS / 小動物ECMOモデル / 重症呼吸不全 / 急性呼吸窮迫症候群 / 補助循環 / 重症呼吸器疾患 / 小動物モデル |
研究成果の概要 |
本研究は小動物を用い呼吸器疾患モデルにV-V ECMOを導入し評価することで、治療中の病態メカニズムを解明し適切な補助循環による治療法を提案することを目的に取り組んだ。 実験結果から短時間での人工呼吸器(陽圧強制換気)管理においても形態学的に傷害を受けることが確認できた。これは積極的な呼吸補助ECMOの導入も視野に入れることを臨床現場に提案すことにつながると考えている。また、呼吸器疾患モデルにECMOを導入することで、血液ガスデータの改善が確認できV-V ECMOの有効性を確認することができた。一方で、体外循環であるV-VECMOが臓器局所で炎症反応を増大させる悪影響も観察することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症呼吸器疾患に対する補助循環治療は国内では一部の限られた施設でのみ実施されているのが現状である。この理由はV-V ECMO治療経験の少なさ、具体的な治療戦略が確立されていないことなどが挙げられる。今回のCOVID-19のパンデミックでもこの状況は露呈した。さらに、V-VECMOに関する研究は、臨床成績データ報告に留まっており基礎研究は世界的に見ても極めて少ない。この状況で、本研究でV-V ECMO治療中の病態変化を観察できたこと、今後の呼吸器疾患に対する治療方針の決定に貢献できる成果であったと考える。
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