研究課題/領域番号 |
18K09018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊東 伸朗 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10731862)
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研究分担者 |
小林 寛 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20407951)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低リン血症 / くる病 / 骨軟化症 / 骨粗鬆症 / FGF23 / 病理 / 免疫染色 / ナノ技術 / X染色体連鎖性低リン血症性くる病 / 腫瘍性骨軟化症 / 骨折 / ナノテクノロジー / ナノ粒子 / 鑑別診断 / 偽骨折 / リン / ビタミンD |
研究成果の概要 |
FGF23は骨で産生され腎臓に作用するリン調整ホルモンである。生後にFGF23分泌過剰により低リン血症性骨軟化症をおこす病気ではFGF23産生腫瘍による腫瘍性骨軟化症が最多だが、2-3割で原因腫瘍を確認できない。腫瘍性骨軟化症では骨のFGF23産生は生理的に抑制されているが、遺伝性FGF23関連疾患では抑制されていないため鑑別に利用できる。しかし従来の免疫染色はFGF23の抑制を検出する感度がない。今回、コニカミノルタ社が開発した高感度ナノ免疫染色(PID)を用いて、一般の大腿骨手術時に得られた骨をと比較し腫瘍性骨軟化症手術時の周囲骨でのFGF23の産生抑制を定量的に検出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本検討の結果により、生後にFGF23関連低リン血症性骨軟化症を惹起したと思われる症例において腸骨生検などで骨検体を採取し、高感度ナノ免疫染色(PID)によってFGF23の骨での産生抑制の有無を確認することで、その原因がFGF23産生腫瘍による腫瘍性骨軟化症であるか、それ以外の遺伝性疾患などであるかを明確に鑑別できる技術が完成した。また同時にこれまで悪性腫瘍の発現マーカーなどを定量的に検出し抗癌剤の効果判定などへの応用が期待されていた高感度ナノ免疫染色技術が、今回の検討のようにホルモンの血中濃度が非常に低値である内分泌疾患などでの病因の鑑別などにも用いることができる可能性を示すことが出来た。
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