研究課題/領域番号 |
18K09071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
長濱 宏史 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
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研究分担者 |
鈴木 淳平 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00572596)
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
中崎 公仁 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70722461)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経可塑性 / 骨髄間葉系幹細胞 / 脊髄損傷 / diffusion tensor / 神経再生 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
脊髄損傷モデルに対するMSC治療によって生じる、損傷局所および損傷上位脊髄および脳における神経可塑性の賦活化は、損傷局所の白質および灰白質の神経損傷、軸索の損傷または変性を保護すること、血液脊髄関門を安定化することが寄与すると考えられた。さらに、MSC治療後に大脳皮質運動野の網羅的遺伝子解析を行った結果、複数の遺伝子の発現量に変化があり、神経再生・神経可塑性の賦活化に関与する可能性があることが判明した。従って、脊髄損傷に対するMSC治療によって、損傷局所および損傷上位脊髄および脳に惹起される神経可塑性の亢進が、運動機能の改善に関与している可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷後の回復過程において、損傷部位のみならず損傷を受けていない上位に位置する脊髄および脳において、神経の構造および機能の再構築が惹起され、新しい神経回路が構築されることで、神経機能が回復することが知られている。一方、我々は骨髄間葉系幹細胞治療(MSC治療)が神経の再構築を亢進することで良好な機能改善効果を発揮することを明らかにしている。脊髄損傷に対するMSC治療が、損傷脊髄局所ならびに上位脊髄および脳において作用し、神経機能再構築の亢進作用を発揮することで神経機能改善に寄与している可能性があり、そのメカニズムを解明することは次世代の治療法の開発につながる。
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