研究課題/領域番号 |
18K09091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
石橋 恭之 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80292142)
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研究分担者 |
津田 英一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (00361014)
木村 由佳 弘前大学, 医学研究科, 講師 (40455746)
佐々木 英嗣 弘前大学, 医学研究科, 助教 (60587038)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 再生医療 / 膝関節 / 軟骨 / 靱帯 / 半月板 / 変形性関節症 / スポーツ医学 / 前十字靭帯 / 再生医療 スポーツ医学 膝関節 前十字靭帯 / 前十字靱帯 / 再生誘導 / 修復 |
研究成果の概要 |
自然治癒が得られにくい関節内組織損傷を、再生誘導の手法を用いて修復できるか研究した。骨軟骨欠損モデルマウスを作成し、HMGB-1 peptideもしくは生食(対照群)を投与した。対照群では軟骨欠損部は線維性軟骨で修復されたが、投与群では良好な硝子軟骨の再生を認めた。またparabiosis modelを作成し、同様に軟骨欠損を作成した。HMGB1投与によりMSCの血中動員メカニズムが生じ、血流を介した障害組織への細胞遊走能があることも証明できた。現在、半月板損傷やACL損傷にも同様の実験を継続している。本結果をふまえ変形性膝関節症に対するHMGB1投与の安全性評価の医師主導治験を開始している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HMGB-1(high mobility group box-1 protein)は核内遺伝子発現調節タンパクであり、重度の生体組織損傷時に血中に放出され骨髄由来間葉系幹細胞を血中へ動員する。しかし同時に全身性炎症も惹起するため、既知の炎症関連ドメインを排除したshort length HMGB-1 peptideを共同研究者の玉井らが開発した。今回の動物実験からその関節軟骨治癒促進効果が確認され、現在、変形性膝関節症に対する医師主導治験を開始している。HMGB-1が実用化されれば、本邦で2500万人といわれる変形性膝関節症患者のdisease modifying drugとなる。
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