研究課題/領域番号 |
18K09098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生越 章 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (80323963)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肉腫 / 免疫環境 / 脂肪肉腫 / 免疫治療 / sarcoma / immunotherapy / HLA / macrophage / prognosis / myxoid liposarcoma / dedifferentiaion / 骨軟部肉腫 / 免疫療法 / 細胞障害性リンパ球 / M2マクロファージ / M2マクロファージ / CD8 / CD163 |
研究成果の概要 |
骨軟部肉腫で発生頻度の高い、脂肪肉腫について免疫環境の解析を行った。その結果同じ脂肪肉腫であってもその組織亜型によって免疫細胞の動態が大きっ異なることを明らかにした。すなわち粘液型脂肪肉腫ではそもそもHLA class Iの発現が著しく低下していること、腫瘍内マクロファージは予後悪化に関連していること、PDL-1の発現はほとんどみられないことである。一方で脱分化型脂肪肉腫では逆にマクロファージは予後良好に寄与している可能性がある。HLA class Iの発現は脱分化型脂肪肉腫や多形型脂肪肉腫では維持されているおり、一部の症例ではPDL-1発現が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多形型脂肪肉腫や脱分化型脂肪肉腫ではHLA-1の発現がある程度維持され、PDL-1の発現もあるためニボルマブのような薬剤の有効性に期待が持たれる、しかし粘液型脂肪肉腫ではHLA-1の発現が著しく低下しているため現行の免疫チェックポイント阻害剤単独使用では効果が期待できないことの基礎的証明を果たした。Human leukocyte antigen I is significantly downregulated in patients with myxoid liposarcomas Cancer Immunology Immunotherapy に報告した。
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