研究課題/領域番号 |
18K09165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹澤 健太郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90648015)
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研究分担者 |
木内 寛 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70403053)
上田 倫央 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40759528)
福原 慎一郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20609870)
稲垣 裕介 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80804400)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 夜間頻尿 / 夜間多尿 / 排尿障害 |
研究成果の概要 |
夜間の尿量が多くなる夜間多尿は夜間頻尿の最も多い原因である。夜間多尿は原因がよく分かっておらず、既存の治療の効果はそれほど高くない。夜間多尿の新規治療法開発には夜間多尿の病態解明が不可欠であり、そのためには夜間多尿モデル動物を用いた基礎研究が必要である。われわれは老齢マウスを用いた研究とヒトの臨床研究の結果をもとに、新規夜間多尿モデルマウスの樹立に成功した。さらにこの新規夜間多尿モデルマウスを詳しく解析することで、腎遠位尿細管におけるNa吸収に関わるチャネル(NCC)の過剰活性化が夜間多尿の原因となっていることを発見した。NCCの過剰活性化は夜間多尿の新規治療標的となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜間多尿は夜間頻尿の最も多い原因であり夜間頻尿の原因の60-80%をしめる。夜間頻尿患者は循環器系の疾患や骨折率が高く、死亡率も高い。夜間頻尿の改善はQOLだけでなく生命予後の改善につながると考えられるが、そのためには夜間多尿の病態解明と治療法開発が課題である。しかし、これまで夜間多尿の疾患モデル動物が樹立されておらず、夜間多尿の基礎研究は困難であった。本研究でわれわれは新規夜間多尿モデル動物を樹立した。さらにこのモデル動物を用いて、腎臓のNa吸収に関わるチャネルであるNCCの過剰活性化が夜間多尿を引き起こすことを発見した。NCCの過剰活性化は夜間多尿の新しい治療ターゲットとなると期待される。
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