研究課題/領域番号 |
18K09188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
吉良 聡 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (10530115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 泌尿器科 / 低活動膀胱 / 伸展受容器 / 泌尿器 / 泌尿器科学 / 膀胱上皮 |
研究成果の概要 |
人の尿中の膀胱尿路上皮細胞上に存在する伸展受容器の発現を確認し、低活動膀胱の病態解明や病態発症の予測因子の開発に繋がる研究を行った。男性の方で尿流動体検査の結果から、低活動膀胱群:29人・コントロール群:13人を組み入れた。尿中膀胱尿路上皮細胞上の伸展受容器関連分子(Connexin26・40・43、TRPM2・TRPV1・TRPV4・TRPM7、Piezo1)の発現をmRNAレベルで比較した。その結果、TRPM2およびPiezo1の発現が低活動膀胱群で優位に低かった。結果、低活動膀胱ではこれらの分子発現が低下していることを示唆しており、今後の治療標的として可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低活動膀胱は、その病態生理もさることながら現時点では確立された定義や診断基準すら定まっていないのが現状である。また、本疾患の原因の一つとして、尿意知覚異常を代表とする尿意求心路異常が注目を集めているが、詳細までは解明されていない。本研究の成果からは、低活動膀胱における尿意求心路異常として膀胱尿路上皮伸展受容器の発現異常が示唆されている。本研究の成果が低活動膀胱の改善に導く可能性を示し、新規治療薬の端緒となりうると考えられた。
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