研究課題/領域番号 |
18K09190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
水谷 晃輔 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80397356)
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研究分担者 |
藤田 泰典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30515888)
堀江 憲吾 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (50509776)
仲野 正博 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60334926)
伊藤 雅史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80393114)
川上 恭司郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90589227)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エクソソーム / 尿路感染症 / 無症候性細菌尿 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
高齢者は免疫能の低下等により感染症に罹患しやすい。膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症もその一つであるが、高齢者では自覚症状が明確でない場合があり確定診断に迷うこともある。さらに尿路感染症においては治療を要しない無症候性細菌尿の存在が尿路感染症の診断を困難にさせている。本研究では無症候性細菌尿と症候性の尿路感染症を区別する方法の確立を目指し尿中のエクソソームに着目し解析を行った。Tim4を用いたホスファチジルセリンに対するアフィニティー法で精製した尿中エクソソームのAktとCD9の発現量は無症候性細菌尿と比較して尿路感染症では有意に上昇しており、尿路感染症のバイオマーカーとなる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無症候性細菌尿は一般に妊婦や経尿道的処置前の患者など、一部を除いて抗菌薬治療の適応とされず、発熱や排尿時痛などの急性増悪時にのみ治療を行うべきとされている。感染症であれば放置するとより重篤になる場合もあるが、一方で治療すべきでない無症候性細菌尿に対して安易に治療が繰り返されると耐性菌の原因となるため、尿路感染と無症候性細菌尿を適切に判断する方法が望まれている。本研究では尿中エクソソームが尿路感染症を判別するためのマーカーになり得る可能性を見出したため、今後の臨床応用への貢献が期待できる。
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