研究課題/領域番号 |
18K09210
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 秀郎 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30386990)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膀胱癌 / miR195-5p / miRNA / リキッドバイオプシー / microRNA / miR-195-5p / 腫瘍マーカー / 診断マーカー / 膀胱内注入療法 |
研究成果の概要 |
膀胱癌において発現が低下しているmiR195-5pについて、本研究ではその腫瘍マーカーとしての有用性の検証を目的として研究を行った。膀胱癌患者の尿中エクソソーム内において腫瘍の有無およびグレードと尿中miR195-5p発現量が関連していることが証明された。さらに、検討した全ての膀胱癌細胞株においてmiR195-5p発現の低下が見られた。また、miRNAを指標とした膀胱癌のリキッドバイオプシーについて検討を行い、血清中から7つのmiRNAを見出した。これらを用いて診断のための判別式を構築したところ、非常に高い精度で膀胱癌とそれ以外を鑑別することが可能で、有用なバイオマーカーとなることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来検討されてきた尿中の膀胱腫瘍マーカーは感度、特異度や尿中安定性に問題があるが、miR195-5pはそれらの問題をクリアできる可能性を持つ。また、膀胱腔内注入により膀胱内でのmiR195-5pが制御可能となれば、副作用の少ない筋層非浸潤性膀胱癌の新規治療法の開発につながる可能性がある。筋層非浸潤性膀胱癌の再発を予防できれば膀胱癌の悪性度の進行を抑止でき、膀胱全摘除術を余儀なくされる症例を減らすことにつながり、膀胱癌患者のQOLを著しく改善することが期待できる。
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