研究課題/領域番号 |
18K09233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
森 泰輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00569824)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子宮体癌 / エストロゲン受容体 / エストロゲン / 受容体 |
研究成果の概要 |
同定されたERRα転写活性抑制化合物Xを子宮体癌細胞株に投与したところ、抗腫瘍効果を示した。パクリタキセルとの相互作用を検討したところ、パクリタキセル感受性を高めることが示された。ERRαは癌-間質相互作用を介してTGF-βを誘導することを示した。ERRαはEMT関連因子(E-cadherin, Snailなど)の発現を制御することで、遊走・浸潤能を促進することが示された。以上より、ERRαを介した系は子宮体癌の新たな治療ターゲットとして有望である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮体癌に対してこれまで多くの分子標的薬が試行されてきたが、いずれも満足できる結果は得られていない。近年の網羅的遺伝子解析の結果から(Nature, 2013)、子宮体癌は単一の強い癌遺伝子変異では癌化しにくいことが示されており、腫瘍の生物学的特性に基づいた治療戦略が求められている。子宮体癌の腫瘍学的特徴はホルモン依存性であり、その増殖や発癌にエストロゲンやプロゲステロンが深く関与する。本研究は新規エストロゲン受容体であるエストロゲン関連受容体(ERRα)に着目し、ERRαが子宮体癌における浸潤・進展に関与しており治療ターゲットとして有望であることを示した。
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