研究課題
基盤研究(C)
進行卵巣癌に対するより有効な治療法として、パクリタキセル毎週投与+カルボプラチン3週毎投与に血管新生阻害作用を有する分子標的治療薬ベバシズマブを併用した新規レジメンを術前化学療法として用いる治療戦略を考案し、臨床的有効性を示す結果を得た。再発卵巣癌に対する化学療法とベバシズマブの併用について有効な患者集団の探索を行い、一部の有害事象が日本人において高いことが判明した。低侵襲に卵巣癌の分子生物学的特徴を判定するための手法として診断的腹腔鏡手術の手法を確立し、採取検体を用いた網羅的ゲノムシークエンスによる治療標的の探索を行った。
近年のがん治療は臨床ゲノムシークエンスを用いたゲノムバイオマーカーの解析が進められ、個々の遺伝子情報に基づく薬剤選択を行う臓器横断的な治療開発にシフトしつつある。しかしながら、このような個別化治療の有用性については、臨床試験による科学的な検証が行われ始めたばかりであり、婦人科がんを対象としたデータは限定的である。本研究は生物学的に多様な卵巣癌における治療標的の探索、個別化治療の実現に有用なデータをもたらすものと考える。
すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 4件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (40件) (うち国際学会 3件、 招待講演 12件) 図書 (1件)
東海産科婦人科学会雑誌
巻: 59 ページ: 65-70
Int J Clin Oncol
巻: 27 号: 2 ページ: 441-447
10.1007/s10147-021-02050-3
Molecules
巻: 26 号: 19 ページ: 5962-5962
10.3390/molecules26195962
東海産科婦人科学会誌
巻: 58 ページ: 15-22
巻: 58 ページ: 209-214
Jpn J Clin Oncol
巻: 51 号: 1 ページ: 54-59
10.1093/jjco/hyaa140
Cancer Med
巻: 9 号: 20 ページ: 7407-7417
10.1002/cam4.3383
巻: 57 ページ: 247-252
産科と婦人科
巻: 86 ページ: 1045-1051
Oncotarget
巻: 9 号: 51 ページ: 29789-29800
10.18632/oncotarget.25712
東京産科婦人科学会会誌
巻: 67 ページ: 396-400
40021650043
日本婦人科腫瘍学会雑誌
巻: 36 ページ: 197-205