研究課題/領域番号 |
18K09309
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加納 里志 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374421)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 頭頸部癌 / 唾液腺癌 / 唾液腺導管癌 / 耳鼻咽喉科学 / 頭頸部腫瘍 |
研究成果の概要 |
唾液腺導管癌における遺伝子発現様式は免疫染色に基づいた唾液腺導管癌の分類に一致していた。VEGFA、ERBB2(HER2)、IGF1R、RB1、XBP1はde novo発癌より多形腺腫由来癌で発現が高かった。一方、SLIT2、PTENはde novo発癌より多形腺腫由来癌で発現が低かった。これらの遺伝子の機能は血管新生やAKT/PI3Kシグナル経路に集中していた。複数の機械学習法を用いて解析した結果、VEGFAが唾液腺導管癌の多形腺腫由来とde novo発癌の間における特徴的な違いを示す遺伝子の可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高悪性度癌の一つである唾液腺導管癌の新しい発現メカニズムの一端を解明できた。唾液腺導管癌の発癌メカニズムにおいてVEGFAの関与に関する報告は過去にはなく、今後の治療薬開発へつながる新知見である。唾液腺導管癌はde novo型発症と多形腺腫由来型発症があるが、その内、多形腺腫由来型で特にVEGFRの高発現が認められていることから、これまでその原因が不明であった、多形腺腫の悪性化の解明にもつながる可能性が示唆された。
|