研究課題/領域番号 |
18K09319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
勝沼 紗矢香 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80457043)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 聴覚上皮 / 感覚上皮 / ネクチン / 接着分子 / 有毛細胞 |
研究成果の概要 |
感覚上皮は、機能の異なる感覚細胞と支持細胞の2種類が、特徴的な細胞配列を形成するも、その配列機序と役割はわかっていない。申請者らは、聴覚上皮の有毛細胞(感覚細胞)同士の異常な接着がみられるネクチンノックアウト(KO)マウスを報告し、感覚細胞と支持細胞の配列機序を明らかにした (Katsunuma, et al. 2016. Togashi, et al. 2011)。申請者らは、ネクチンKOマウスが難聴を示し、接した有毛細胞のみは生後すぐは機能を有するも、成長と共にアポトーシスにより失われることを明らかにし(未発表)、有毛細胞同士の異常な接着自体がアポトーシスの契機となる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚上皮は、感覚細胞と支持細胞の2種類の細胞から構成され、感覚細胞は支持細胞に囲まれて互いに接することなく並ぶ。この特徴的な細胞配列は、視機能を担う網膜、聴覚を担う聴覚上皮、嗅覚を担う嗅上皮などの感覚上皮に共通であり、さらには種を超えて保存されている配列である。聴覚上皮細胞配列において、有毛細胞の維持ときこえにおける支持細胞の役割を明らかにすることは、感覚器共通の感覚受容機構を解明に繋がる。また、感覚上皮において、感覚細胞の生存およびその機能を守るための支持細胞の働きはこれまで明らかにされておらず、本研究により、感覚障害治療に対する新しい治療戦略を提供できる可能性がある。
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