研究課題/領域番号 |
18K09340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2020-2022) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
安藤 瑞生 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60511467)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Salivary gland cancer / Genomic alterations / Precision oncology / 癌ゲノム / 唾液腺癌 |
研究成果の概要 |
本研究では多形腺腫を前癌病変とする導管癌(SDC, salivary duct carcinoma)に注目し、特徴的なドライバー変異が悪性転化のどの段階で生じているのか、同一症例における正常組織、多形腺腫、導管癌の各成分のゲノム解析を実施した。その結果、多形腺腫の段階でがん抑制遺伝子の不活化が生じていること、同時にゲノム不安定性によって引き起こされるコピー数異常が著増しており、これらが発癌のドライバーになっていることが示唆された。多形腺腫に由来しない導管癌においてHRAS遺伝子やPIK3CA遺伝子の活性型変異が認められることと対照的であり、治療標的の選択につながる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唾液腺導管癌は、浸潤性乳管癌に類似した病理組織像を呈する唾液腺悪性腫瘍である。唾液腺導管癌はその由来から、新規癌および多形腺腫由来癌の2種に大別される。唾液腺癌の中で最も悪性度の高い組織型であり、5年生存率は20-30%と報告されている。本研究により得られた知見は、とくに多形腺腫由来癌における重要分子を同定し、患者の治療選択の基準となる治療効果予測因子となることが期待される。
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