研究課題/領域番号 |
18K09443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西信 良嗣 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30379193)
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研究分担者 |
一山 悠介 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10749021)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 網膜静脈閉塞症 / たんぱく質 / リポソーム / カニクイザル |
研究成果の概要 |
リポソームによる薬物治療を目的として蛍光標識リポソームの作製を行った。様々なタンパク質を内包した。いずれのタンパク質内包リポソームも粒子径を測定したところ、粒子径100nmを有していた。IgG内包リポソームを作製し、冷蔵保存をしたところ、13か月後においても粒子径89nm、内包タンパク質濃度が1.3mg/mlであり、長期にわたって安定することが証明された。蛍光色素内包リポソームからの漏出量の評価したところ、30日間は粒子径分布に大きな変化は認められなかった。60日後の漏出量は3.436μgであった。薬剤内包リポソームが網膜静脈閉塞症に対する薬物治療の手段となりえる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リポソームは生体膜に大量に存在するリン脂質、コレステロールなどを主成分とする人工の脂質二重膜でできた粒子径100nmの微細なカプセルである。封入する薬剤については、直接化学修飾する必要がないので、実用化への過程が短くてすむ。抗体や糖脂質などをリポソーム表面に組み込むことにより、特定の組織、細胞に対して標的指向性をもつリポソームを作製できる。また作製した薬剤内包リポソームに薬剤徐放効果があることがわかった。この標的指向性薬剤内包リポソームを用いることで、網膜静脈閉塞症に対する抗VEGF阻害薬の硝子体内投与に代わる新たな創薬コンセプトの確立への手掛かりとなった。
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