研究課題/領域番号 |
18K09461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
比嘉 一成 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60398782)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オルガノイド / 角膜上皮幹細胞 / 細胞治療 / ニッチ / 角膜輪部上皮 |
研究成果の概要 |
化粧品や医薬としても利用されているメチルセルロースを用いて、角膜輪部組織から分離したオルガノイドの維持培養法を構築し、角膜再生への応用が可能な移植方法について検討した。培養1ヶ月後においてメチルセルロースを用いても比較的小さいが、オルガノイドを形成した。輪部機能不全モデルのウサギ輪部上皮下にポケットを作成し、移植したところ、移植1週間後において移植部位から角膜に向かって抗ヒト核抗体陽性のkeratin12陽性上皮の進展が観察された。このことから、輪部機能不全モデルのウサギへ移植したオルガノイドは輪部に生着し、角膜に上皮を供給できる可能性が考えられ、移植法としても有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で申請者が確立してきたオルガノイド作成法は他の上皮細胞の分離法に比べ細胞周囲の環境を崩さずに採取できるため、幹細胞-ニッシェの環境を維持していると考えられる。また、異種由来成分が含まれるマトリゲルに変わりすでに化粧品や医薬としても利用されているメチルセルロースを用いてオルガノイド培養法を確立できたことは大きな進歩であり、再生医療新法下で角膜再生への応用が可能な移植法を確立することができたことから、今後、輪部機能不全を伴った難治性の疾患に対する上皮細胞供給の拡大が期待される。
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