化粧品や医薬としても利用されているメチルセルロースを用いて、角膜輪部組織から分離したオルガノイドの維持培養法を構築し、角膜再生への応用が可能な移植方法について検討した。培養1ヶ月後においてメチルセルロースを用いても比較的小さいが、オルガノイドを形成した。輪部機能不全モデルのウサギ輪部上皮下にポケットを作成し、移植したところ、移植1週間後において移植部位から角膜に向かって抗ヒト核抗体陽性のkeratin12陽性上皮の進展が観察された。このことから、輪部機能不全モデルのウサギへ移植したオルガノイドは輪部に生着し、角膜に上皮を供給できる可能性が考えられ、移植法としても有用であることが示唆された。
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