研究課題/領域番号 |
18K09478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
杠 俊介 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10270969)
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研究分担者 |
高清水 一慶 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (00793019)
永井 史緒 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (10794620)
柳澤 大輔 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (40646527)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 赤唇 / 口唇粘膜 / 白唇 / メラニン / 上皮系マーカー / サイトケラチン / 組織学 / 口唇裂 / メラノサイト / 再生 / 組織 / 分子生物学 / ケラチン |
研究成果の概要 |
白唇、赤唇および口唇粘膜の組織学的特徴とそれぞれの上皮におけるサイトケラチンの発現様式の結果から、赤唇の上皮は白唇と類似した組織であると推測される。赤唇には、白唇内に豊富に存在する毛包や脂腺といった皮膚付属器が無いものの、上皮直下の血管量については両者で差が無かった。赤唇の上皮直下に口輪筋が存在していたことから、赤唇が赤いのはその透明な表皮を通して口輪筋を透見している可能性が高いと考えた。赤唇上皮は、色素量から上眼瞼、陰部、臀部の皮膚に近似していた。しかし、赤く、付属器の無い表皮を有した赤唇組織は貴重であり、口唇の様々な手術時に赤唇組織をできるだけ温存することを心がけるべきである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮組織としては希少でユニークな赤唇組織に完全に置き換えられる組織は身体の他の部位には存在しない。そのため、まず熱傷を含む外傷の治療、手術による切除および口唇裂などの口唇を含む先天異常の手術の際に、赤唇組織を可及的に温存するよう努めなければならない。その組織を失ってしまった症例を治療するために、赤唇のような下層の筋肉の赤色を透見させる皮膚付属器の無い複合上皮を再建および再生するために、本研究成果はその基盤とデータとすることが出来よう。
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