研究課題/領域番号 |
18K09524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
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研究分担者 |
松原 琢磨 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (00423137)
日野 純 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40260351)
小野 悠介 熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (60601119)
松尾 拡 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70238971)
人見 涼露 日本大学, 歯学部, 助教 (70548924)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | BMP / BMP-3b / GDF10 / サルコペニア / 筋再生 / BMP3b / 骨格筋代謝 / 骨格筋 / 萎縮 / 筋分化 / オーラルフレイル / 骨格筋組織幹細胞 |
研究成果の概要 |
筋芽細胞C2C12とマウスサテライト細胞を用いた.CHO細胞由来ラットBMP-3bやマウスBMP-3b遺伝子の過剰発現はCAGA-luc活性やSmad 2/3シグナルの標的遺伝子であるPAI-1の発現を誘導した. 2%ウマ血清含有培地で筋分化を誘導したところ,BMP-3bは濃度依存的に筋分化マーカーのMyogenin や Myosin heavy chainを減少させた.しかしながらALK4, 5, 7阻害剤のSB431542の添加によりBMP-3bの筋分化マーカー抑制効果は解除された.以上よりBMP-3bはサテライト細胞の分化を抑制することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋は定常状態でも一定の割合で分解し減少し,骨格筋幹細胞であるサテライト細胞が増殖・分化することで減少した骨格筋量と同量の骨格筋を再生し,骨格筋の恒常性が維持される.サルコペニアなどの骨格筋萎縮性の疾患ではこの分解・減少と再生のバランスが崩れ,骨格筋の分解・減少が相対的に再生を上回ることで生じる.今回われわれはBMP-3bがサテライト細胞の分化を強力に阻害することを突き止めた.それとは逆に,BMP-3bの抗体は筋分化を強力に促進した.今後,BMP-3b抗体投与によりin vivoで加齢に伴う骨格筋量の減少が軽減されることが示せれば、BMP-3bがサルコペニアの予防や治療法の標的になり得る。
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