研究課題/領域番号 |
18K09543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
川口 浩司 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50277951)
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研究分担者 |
藤原 久子 鶴見大学短期大学部, 歯科衛生科, 教授 (80396746)
熊谷 賢一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10518129)
濱田 良樹 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70247336)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 唾液腺摘出 / 菌叢解析 / 組織学的変化 / 絨毛 / 唾液 / 腸内細菌叢 / 腸管免疫応答 |
研究成果の概要 |
本研究では、大唾液腺(顎下腺・舌下腺・耳下腺)摘出マウスを用いて、腸管粘膜の組織学的変化、腸管免疫応答関連因子の発現、腸内細菌叢を経時的に検証した。研究期間中、体重の変化は有意な差は認められなかったが、唾液分泌量は、3群の全てで経時的に増加はしたものの、唾液腺摘出群では有意に分泌量が少なく、増加率も低かった。腸管の組織学的変化としては、術後1か月目に唾液腺摘出群では空腸絨毛ならびに回腸絨毛が有意に短縮し、術後6か月目にもあまり回復は認められなかった。菌叢解析の結果、術後6か月目のシャムオペ群では有意にα多様性が高かった。またβ多様性は、3か月目では摘出群が、6か月目ではシャムオペ群が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、唾液腺摘出によって唾液分泌量が低下するだけでなく、空腸・回腸の絨毛長が短縮し、摘出術後6か月経過しても回復しないこと、更に腸内細菌叢にも変化があることが分かった。従って、唾液の作用は従来考えられていた、咀嚼や嚥下・会話を円滑にすることや、自浄作用によるカリエスや歯周病の予防、口腔粘膜の保護だけではなく、遠隔臓器である消化管にも影響があることが示唆され、唾液分泌量低下を来たす疾患や病態の解明が進むと期待できる。
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