研究課題/領域番号 |
18K09587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
室町 幸一郎 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 講師 (50637072)
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研究分担者 |
石井 信之 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20163610)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯髄・象牙質複合体 / BMP-1 / シアル酸 / レクチン / 質量分析 / 修復象牙質 / 糖鎖 / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒト歯髄培養細胞においてBMP-1存在下で減少するα2,6-sialic acid修飾の本態となるタンパク質の同定と機能解析を目的に研究を行った。Lectin columnによる精製と質量分析による解析の結果、6つの候補タンパク質を同定した。候補タンパク質のひとつであるglucosylceramidase(GCase)がBMP-1の酵素活性依存的に核へ集積することを明らかにした。 以上の結果は歯髄・象牙質複合体においてBMP-1がα2,6-sia修飾を調節することでGCaseの細胞内局在の制御に関与することを示唆しており、これらを標的とした新規覆髄剤の開発に寄与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者はこれまでの研究から齲蝕罹患歯の象牙芽細胞様細胞および修復象牙質においてBMP-1の発現が亢進すること、ヒト歯髄培養細胞においてBMP-1によりα2,6-sia修飾が減少することを明らかにしている。 本研究はBMP-1の新規標的因子としてGCaseを同定し、その調節機構としてα2,6-sia修飾とBMP-1の酵素活性が関与することを明らかにした点で学術的意義は大きい。 さらに、象牙質・歯髄複合体の創傷治癒機序の一端を明らかにしたことで新規覆髄剤の創薬へと展開する可能性を有しており、抜髄を回避して歯の生存率向上へと寄与し得る点でその社会的意義は大きい。
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