研究課題/領域番号 |
18K09618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
下岸 将博 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (60747913)
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研究分担者 |
渡辺 孝康 日本大学, 歯学部, 助教 (70725514)
中川 一路 京都大学, 医学研究科, 教授 (70294113)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 歯科インプラント / 細菌 / インプラント / 感染症 / 細菌叢 |
研究成果の概要 |
歯科インプラントは口腔粘膜を貫通するように植立され,この貫通部には種々の細菌からなる細菌叢が形成されている.この細菌叢は口腔内衛生状態の影響を受けて構成菌種やその存在比率が変化することが知られているが,インプラント周囲における細菌叢の成立過程については明らかにされていない.そこで,インプラント治療を受けている患者を対象とし,インプラントが口腔内に露出してから継時的にインプラント周囲の細菌叢を採取し構成菌種を解析した.結果,インプラントが口腔内に露出して2週までは,患者に依らず類似した菌種で構成されているが,4週以降においては,患者によって構成菌種やその存在比率が多様化していく傾向が認められた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から,無菌状態にあるインプラントが口腔内に露出してから非常に早期の段階で細菌叢が定着している事が明らかとなった.その上で、創傷治癒を完了した時点で個々の患者毎に特有の細菌構成となっており,患者の持っている環境因子,すなわち口腔疾患や全身疾患,生活習慣といったものの影響を非常に強く受けていることが示唆された.このことから,口腔内環境を悪化させる方向に変化させる環境因子の改善が細菌学的にも有効であることの立証への足掛かりとなるものと考えられる.
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