研究課題/領域番号 |
18K09634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
永井 亜希子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (40360599)
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研究分担者 |
野崎 浩佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00507767)
堀内 尚紘 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (90598195)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨再生材料 / 配向性ナノセラミックスシート / 有機‐無機プロセス / ハイドロキシアパタイト / 細胞培養 / 有機ー無機プロセス / ハイドロキシアパタイトナノ粒子 / 軟骨細胞培養 / 軟骨細胞 / ハイドロキシアパタイト粒子 / インプラント / 表面改質 / 有機-無機プロセス / ナノセラミックス / ナノシート |
研究成果の概要 |
本研究は、インプラント材料の高機能化に役立つ新しいバイオナノ界面モデルの提案を目的とした。まずW/Oエマルジョン法を用いてハイドロキシアパタイトを合成した。添加脂肪酸を変え、線維状と板状のナノ粒子を作製した。これらナノ粒子の単層膜をガラス基板上に成膜したのち、焼成した。どちらの膜もa面配向であったが、親水性やタンパク吸着能が異なった。軟骨前駆細胞の培養実験で、板状粒子面で特に、より短い期間で接着し増殖能が高かった。伸展性を抑制できたことで、添加物なしで軟骨様細胞に分化した。これらの結果は、配向性を持つアパタイトナノフィルムが、軟骨形成細胞に有用な足場を与えることができることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工インプラント材料は、現在臨床応用されているものをさらに改良するため、組成という1次構造に加え、細胞の足場となる表面配向性など高次構造が注目されている。バイオセラミックスは生体親和性が高いが形状制御が難しいため、有機分子の自己集合構造を反応場として利用することで低温・低圧の環境調和型合成法により、新しいアパタイトナノフィルムを創製した。関節軟骨は骨の関節面を覆っているのでこの部位の人工骨材料は、軟骨細胞とも界面を構築する。軟骨細胞の培養実験により、本研究で作製したアパタイト膜は、軟骨前駆細胞の増殖や分化を促進する新しい材料表面となりうることが示唆された。
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