研究課題/領域番号 |
18K09717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中嶋 大 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (50431747)
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研究分担者 |
椎葉 正史 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20301096)
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302558)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ノックアウトマウス / CRISPR/Cas9 / PLOD2 / LH2 / 胎生致死 / コラーゲンクロスリンク / HIF-1α / 口腔扁平上皮癌 / HIF1-α / 低酸素応答 / 転移モデル / GFP標識癌細胞 / Plod2 / 口腔癌 / クロスリンク解析 / ナノインデンテーション試験 / KOマウス |
研究成果の概要 |
PLOD2(LH2)KOマウス制作を試みたが、ホモマウスは心臓形成不全により胎生致死に至ることが明らかになった。ヘテロマウスの形態学的特徴の解析を大腿骨を対象に行い、へテロに対して野生型の方がLH2の高発現を認め、大腿骨がより成熟し、硬くしなやかであるという構造的・機械的性質を持つことが示された。これはPlod2が関与するコラーゲン架橋構造が変化し骨成熟がヘテロマウスで不十分になることに起因すると考えられる。低酸素下で口腔がん細胞株のPLOD2の発現を抑制すると増殖・浸潤・転移能が優位に低下した。これはPLOD2が口腔癌細胞の生存能力だけでなく浸潤転移に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コラーゲン分子のクロスリンクを規定しているリシン水酸化酵素PLOD遺伝子群に着目し、Ⅰ型コラーゲンの成熟に関与するPLOD2の欠損マウスの制作を試みたが、ホモマウスは胎生初期に心形成不全を起こし出生することができないと分かった。また、ヘテロマウスにおいてクロスリンクの構造変化による骨の構造・機械的性質の未成熟が明らかとなった。PLOD2変異動物モデルは報告がなく、今回の知見と樹立した疾患モデルは癌研究のみならず先天的硬組織疾患や心奇形の解析研究に有用であると考える。
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