研究課題/領域番号 |
18K09738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤原 夕子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (50466744)
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研究分担者 |
石橋 牧子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (60802395)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織再生 / マクロファージ / エクソソーム / 軟骨再生医療 / 再生軟骨 |
研究成果の概要 |
本研究は、再生軟骨移植におけるエクソソームの役割を明らかにし、軟骨細胞とマクロファージの相互作用から組織成熟過程を解明することを目的として行った。 ヒト耳介軟骨細胞およびマウスマクロファージ様細胞RAW264の培養液から、エクソソーム単離した。得られたエクソソームを、それぞれ軟骨細胞やマクロファージの培養液に添加し、遺伝子発現の変化を解析した。軟骨細胞由来のエクソソームは、M1,M2いずれのマクロファージもM2傾向に誘導し、軟骨細胞では、マクロファージ由来のエクソソームにより軟骨分化が促進される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療において、移植後の組織成熟や安定化を実現するためには、再生組織に対する組織反応を把握し制御していく必要がある。われわれはこれまでの検討で、ポリ乳酸足場素材と耳介軟骨細胞で構成される再生軟骨組織をマウスへ移植し、移植後の再生軟骨組織に局在するホスト由来細胞がマクロファージであること、再生軟骨の成熟が進行する移植後1-2週にかけて、マクロファージの局在が増加することなどを明らかにした。本研究では、軟骨細胞とマクロファージそれぞれが分泌するエクソソームが互いの細胞特性に影響を与えつつ組織成熟が進行していく可能性が示され、生体に移植された再生軟骨組織の組織形成過程解明の一助となったと考える。
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