研究課題/領域番号 |
18K09741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
野口 誠 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (50208328)
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研究分担者 |
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
笹原 正清 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (20154015)
藤原 久美子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (60404737)
冨原 圭 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (70404738)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔癌 / 局所浸潤過程 / 癌関連線維芽細胞 / 破骨細胞分化 / 免疫抑制性細胞 / 局所浸潤 / 骨髄由来免疫抑制性細胞 / 免疫抑制 / 顎骨浸潤 / 破骨細胞 / 免疫 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
口腔癌担癌マウスを用いた解析によって、腫瘍局所におけるPDGFRα発現陽性の細胞が著しく増加していることが明らかとなり、それらの細胞はCD11bおよびGr-1の発現が陽性であり、MDSCとの関連が強く示唆される結果であった。さらに口腔癌担癌マウスの腫瘍組織から分離したMDSCは、他の臓器から分離したMDSCと比べて有意に破骨細胞への分化能が増強していることも明らかとなった。以上の結果より、口腔癌の局所進展、特に骨浸潤過程においては、腫瘍局所で増加するMDSCからの癌関連線維芽細胞を介した浸潤過程、さらにMDSCからの破骨細胞分化による顎骨浸潤促進の機序の可能性を示唆する結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌の顎骨浸潤を誘導する破骨細胞も、MDSC同様にCD11b陽性の骨髄系由来の細胞である。また、腫瘍の浸潤には、腫瘍組織内の線維芽細胞である、いわゆる癌関連線維芽細胞cancer associated fibroblast(以下CAF)が重要な役割を果たすことも示唆されている。腫瘍浸潤過程におけるMDSCの果たす役割を解明することを目的とした本研究は、極めて新規性の高い研究と考えられる。以上、本研究により、口腔扁平上皮癌の浸潤局所における免疫応答からみたCAF発生、破骨細胞分化機序の一端が解明されれば、これを標的とした標的化治療の開発に繋がることが期待される。
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