研究課題/領域番号 |
18K09775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
冨永 和宏 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40188793)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | テロメア / テロメラーゼ / 抗癌剤 / 抗腫瘍効果 / 4本鎖DNA / 4本鎖DNA結合性化合物 / テロメアDNA構造結合性化合物 / TERT 遺伝子 / テロメラーゼ阻害薬 / 癌治療 / 環状ナフタレンジイミド |
研究成果の概要 |
テロメラーゼは細胞の不死化に大きく関連し、あらゆる癌の80%以上に高発現しているが、正常な細胞にはほとんど発現が無い。テロメアDNAの3’末端は4本鎖構造(G-quadruplex)を有していることが近年明らかとなった。このG-quadruplexに特異的に結合するアントラキノン(AQ)の置換基を連結させた環状AQ(cAQ)の合成に成功し、そのテロメラーゼ活性阻害作用を確認した。本研究では、この物質がきわめて高い選択性を持って癌細胞と結合し、抗腫瘍効果を発揮することを細胞および個体レベルで明らかにしており、新規の癌治療薬として極めて有望であると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌による死亡者数は年々増加しており、近年さまざまな切り口から新規の癌治療薬が開発されているが、有効で、副作用が少ないという理想的な薬剤の開発に至れていないのが実情である。テロメラーゼは正常細胞では少なく、癌細胞で極めて高率に発現していることから新たな抗癌剤開発の標的として期待され、さまざまな化合物が開発されている。 本研究ではテロメラーゼを標的とした新規化合物cAQについて、In vitroおよびIn vivoの系で癌に対する抗腫瘍効果および安全性について検討してきた。その結果、cAQは新規癌治療薬として有望であると考えられる。
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