研究課題/領域番号 |
18K09822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
福田 正勝 明海大学, 歯学部, 講師 (10311614)
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研究分担者 |
坂下 英明 明海大学, 歯学部, 教授 (10178551)
大森 喜弘 明海大学, 歯学部, 教授 (50194311)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔癌 / 脂肪酸合成酵素(FAS) / p53 / SREBP / 細胞死 / Resveratrol / E-FABP / オートファジー細胞死 / 脂肪酸合成酵素 |
研究成果の概要 |
ヒト口腔扁平上皮癌由来株化細胞Ca9-22細胞において強いFAS,SREBP1の発現を示した.Ca9-22細胞におけるSREBP1発現をノックダウンした時,FASおよびE-FABP発現は抑制され,その結果Ca9-22細胞の増殖活性は抑制され細胞数は減少した.口腔扁平上皮癌組織においてp53陽性(変異)症例に一致してFAS,SREBP1の陽性所見が認められた.以上の結果から,p53遺伝子変異を認めた口腔癌細胞において,SREBP1の過剰発現を引き起こし,その結果,脂肪酸合成が亢進することで口腔癌の増殖・進展が起こっている事が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの癌細胞がグルコース代謝を亢進させて主なエネルギー供給源として増殖していることは,ワールブルグ効果としてよく知られている.ところが本研究において,脂肪酸合成も口腔癌のエネルギー源として重要な役割を担っていることが確認された.そこで,赤ブドウの抽出液中に多く含まれるポリフェノールで,脂質代謝の改善作用を示すResveratrolを口腔癌細胞に作用させた際,腫瘍細胞に対して強い毒性を認めたものの,正常細胞にはほとんど無害であった.この事実は,より広い学術,あるいは癌患者のQOLの向上といった医療を通じた大きな社会的意義を持つと考える.
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