研究課題/領域番号 |
18K09836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
藤村 裕治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (70448504)
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研究分担者 |
森田 幸子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (00631574)
吉松 昌子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (20420630)
小原 悠 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (70623825)
佛坂 斉祉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (90199513)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 女性ホルモン / エストロゲン / プロゲステロン / 矯正力 / 矯正歯科治療 / 歯学 / ピル / 矯正治療 |
研究成果の概要 |
エストロゲンとプロゲステロンとが矯正力による歯の移動と歯根吸収に及ぼす影響を調べた。マウスの上顎第一臼歯にコイルスプリングを装着し歯の移動を行った。エストロゲン投与とプロゲステロン投与での歯の移動量はコントロールと同様な値で群間に有意差を認めなかった。歯の移動後の歯槽骨中央部の骨形態計測では骨の減少が認められたが、群間に有意な差を認めなかった。12日における歯根吸収量、破骨細胞数、および破骨細胞マーカーであるTRAPのmRNAを定量したところ群間の差を認めなかった。これらの動物実験の結果から低用量ピルの服用は矯正治療に影響しないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,女性ホルモン剤の一つである低用量ピルは,月経困難症や子宮内膜症に対する治療薬として,あるいは経口避妊薬としてその使用頻度が増加している。ピルに含まれるエストロゲンやプロゲステロンはそれぞれが骨代謝への影響を及ぼすことが知られているものの,ピル服用が歯科矯正治療へ及ぼす影響については明らかになっていなかった。本研究では,歯の移動に対するエストロゲンとプロゲステロンの影響を調べた結果,特に問題となるような影響は認めず、動物実験レベルでは薬の安全性が確認された。本研究結果から矯正治療において低用量ピルの服用は特に問題となることはないと思われる。
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