研究課題/領域番号 |
18K09868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
島津 徳人 麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (10297947)
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研究分担者 |
武田 守 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (20227036)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯の矯正移動 / ラット / 臼歯 / 疼痛 / 三叉神経節 / ニューロン / グリア細胞 / 免疫組織化学 / 異所性疼痛 / 歯科矯正 / レスベラトロール |
研究成果の概要 |
本研究において、実験的歯の移動を誘導することにより矯正処置側の左口ひげ部分への異所性痛覚過敏が観察された。異所性痛覚過敏の発現に関わるSpVc WDR ニューロンの過興奮がレスベラトロールの慢性投与により、おそらく歯根膜で産生されるプロスタグランジンの産生に関わるCox-2の活性を抑制して緩和することが推測された。おそらく三叉神経節内のニューロン間クロストークを減弱させることにより、レスベラトロールが矯正治療時に使用されるNSAIDsに代わる鎮痛薬として使用できる可能性、すなわち補完代替医療に貢献することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果として、レスベラトロールは矯正治療時に使用されるNSAIDsに代わり、副作用のない鎮痛薬として使用できる可能性、すなわち補完代替医療に貢献することが示唆された。これに加えて本研究の結果は、矯正処置時の歯の移動による三叉神経支配領域の炎症性痛覚過敏において、レスベラトロールが有効であるということが、歯科の臨床上有用であるインプラントなどの処置後に発生する三叉神経痛等の神経障害性疼痛においても効果が期待できることが推察された。今後、臨床応用を視野に入れた更なる研究が期待される。
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