研究課題/領域番号 |
18K10005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
矢野 貴久 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (90532846)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 抗菌薬 / 抗菌薬適正使用 / 感染制御 / 母集団薬物動態解析 / 手指消毒薬 / 感染制御ネットワーク / 環境整備 / 空気清浄度 / 薬剤有害事象 |
研究成果の概要 |
地域の医療機関を含めた薬剤耐性菌の制御や薬剤有害事象の低減を目的に、組織・環境・抗菌薬使用に着目して検討した。福岡県の84施設と島根県の24施設の医療機関を対象にした調査から、人員や人材の不足や体制の問題が明らかになった。耐性菌では、ESBL産生肺炎桿菌の検出率が福岡県と島根県とでは大きく異なることが明らかになった。ESBL産生大腸菌は本研究開始後に福岡県、島根県共に顕著に減少した。抗菌薬使用量は福岡県で減少に転じ、島根県では抗MRSA薬等の適正使用の推進に至った。抗菌薬の適正使用では、母集団薬物動態解析により、ピペラシリン/タゾバクタム配合剤等の個別最適化投与法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、地域における薬剤耐性菌の制御や薬剤有害事象の低減に関わる問題点や課題点が明らかになった。得られた結果を基に、地域の医療機関を含めた取り組みを実施し、組織や管理体制、薬剤耐性菌制御のための活動の強化に至った。本研究により地域の医療機関における抗菌薬の適正使用の推進につながり、ESBL産生大腸菌は顕著に減少したことから、社会的意義が認められた。加えて、母集団薬物動態解析によってピペラシリン/タゾバクタム配合剤等の抗菌薬の個別最適化投与法の構築に至った。抗菌薬使用時の有効性や安全性の向上に寄与することから、学術的にも意義ある研究成果であることが考えられる。
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