研究課題/領域番号 |
18K10011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 文京学院大学 |
研究代表者 |
田中 秀宜 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (90733585)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 作業療法士 / 熟達 / 組織風土 / 人材開発 / 多職種連携 |
研究成果の概要 |
現状では作業療法士(OTR)の熟達に関する人材育成については、それぞれの病院・施設が試行錯誤しながら取り組んでおり、各病院・施設の組織風土が個人の熟達に影響を与えていることが示唆された。日本のOTRの熟達を促す組織風土については、ストレス管理、ワークライフバランス、学際的なコラボレーション、女性OTRのための職場環境整備、そしてOTRのアイデンティティの育成について言及されていた。先行研究を元にした調査を実施したところ、OTRの熟達を促す組織風土の要素として、大きく「先輩からの指導・フィードバック・知識や技術の伝達があること」と「勉強会・学会に参加しやすいこと」という2つの要素が挙げられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、作業療法士の熟達を促すには個人の能力のみならず、職場環境すなわち組織風土も大きく関与していることが明らかとなった。作業療法士の熟達を促す組織風土として、特に「先輩からの指導・フィードバック・知識や技術の伝達があること」と「勉強会・学会に参加しやすいこと」という要素が挙げられた。 研究結果はこれからのリハ専門職の職場環境を整備する際の参考とすることができ、またリハビリテーションチームの質の向上にも寄与できる可能性がある。今後はこれらの知見を元に、組織風土が作業療法士の熟達にどの程度影響を与えるのか、学術的な検証を積み重ねながら人材開発を進めていくことが重要であると考える。
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