研究課題/領域番号 |
18K10030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
西田 智 帝京大学, 医学部, 講師 (10409386)
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研究分担者 |
斧 康雄 帝京大学, 医学部, 教授 (10177272)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ハイパービルレンス / 病原性 / WGS / 多剤耐性 / Klebsiella pneumoniae / Acinetobacter baumannii / カルバペネム / カルバペネマーゼ / 多剤耐性菌 / アシネトバクター / 肺炎桿菌 / 腸内細菌目細菌 / 腸内細菌科細菌 / KPC / PDR |
研究成果の概要 |
近年、アシネトバクターや肺炎桿菌は多剤耐性の獲得と院内感染を引き起こすことから国内外で社会的な問題となっている。本研究は重症感染症を引き起こす多剤耐性菌のハイパービルレンスに関わる因子を同定して迅速診断や化学療法の新しい標的を発見することを目的とした。KPC-2産生肺炎桿菌が全ての薬剤に対する耐性 (PDR) を持つこと、病原性遺伝子の解析によりハイパービルレンス株との類似性を明らかにした。MDRA株については広範囲薬剤耐性 (XDR) が存在すること、海外でアウトブレイクを起こした株との関連を明らかにした。更に、薬剤耐性グラム陰性細菌の新規迅速診断法を開発し、その評価を行うことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
帝京大学医学部附属病院ではMDRAのアウトブレイクの経験から、入院患者の積極的監視培養に力を入れることで感染制御を行ってきた。その過程で、NDM産生多剤耐性腸内細菌科細菌やKPC産生多剤耐性肺炎桿菌が分離された。NDM産生肺炎桿菌は上海小児病院のNICUにてアウトブレイクおこしたNDM-1, ST76と同型であり、KPC産生肺炎桿菌は中国で高病原性と報告されているKPC-2, ST11型であった。このKPC-2, ST11株は他のカルバペネム耐性株に比べ病原性の高いこと、更に、コリスチンに対して耐性であることを確認しており、我々の想定以上に多剤耐性高病原株が流行している可能性がある。
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