研究課題/領域番号 |
18K10033
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
|
研究機関 | 金城学院大学 (2020-2021) 藤田医科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
内藤 久雄 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (90547556)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 高血圧 / NASH / 肝線維化 / CYP7A1 / DNAメチル化 / プロテオミクス / 胆汁酸 / 薬物代謝酵素 / コレステロール |
研究成果の概要 |
高脂肪・高コレステロール飼料(HFC)摂取によって肝線維化を伴った非アルコール性脂肪性肝炎を発症するモデルラットSHRSP5/Dmcrとその系統元の高血圧ラット(SHR)、正常血圧ラット(WKY)を用い、Cyp7a1プロモーター領域のDNAメチル化頻度および肝臓サンプルによるプロテオーム解析を行った。その結果、Cyp7a1プロモーター領域のDNAメチル化頻度はHFC摂取により増加し、また高血圧モデルで高かった。プロテオーム解析では、DNAメチル化頻度と相関のあるものとしてグルクロン酸抱合に関与するUGTやケモカイン関連(CXCL10)の蛋白が検出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでNASH発症に高血圧が関与するという研究報告は疫学研究のみであり、そのメカニズムは不明であった。この研究では、1つの要因としてHFC摂取によるCyp7a1プロモーター領域のDNAメチル化頻度の増加が肝炎・線維化進展につながると考えられた。ただし、この研究はラットの結果であり、ヒトにおける分子疫学研究の結果が待たれる。一方、高脂肪食の制限自体はすでにメタボリックシンドロームの一次予防として、そして高血圧の治療自体も脳・心血管疾患の発症予防としてすでに行われており、保健指導にそれらをMixして指導することが可能である。また、これらの結果から創薬のターゲットとして開発につながると考えられる。
|