研究課題/領域番号 |
18K10034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
正木 秀幸 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90247982)
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研究分担者 |
芦田 久 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40379087)
東 慶直 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90333509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ジカウイルス / 経口粘膜ワクチン / 酵母菌 / 乳酸菌 / エンベロープ蛋白質 / GFP / 組換えワクチン |
研究成果の概要 |
ジカウイルス(ZIKV)は先天奇形の原因となり、性感染症としての側面を有している。主な防御免疫誘導性抗原はエンベロープ(E)蛋白質である。粘膜上皮は病原微生物との接触界面であり、それを介した免疫は全身性のネットワークを形成している。菌体表面にZIKVE蛋白質を発現させた酵母菌や乳酸菌を経口投与し、生殖器粘膜にもZIKV感染症に対する有効な防御免疫が誘導されるかを確かめるため、経口粘膜ワクチン抗原およびコントロールとして用いる目的で、ZIKVE蛋白質もしくはGFPを菌体表面に発現する酵母菌株および乳酸菌株の樹立を試み、菌体表面にZIKVE蛋白質もしくはGFPを発現する酵母菌株の樹立に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蚊によって媒介されるZIKVは、胎内感染による催奇形性が有り、性感染症病原体としての側面も有している。近年、南太平洋地域及び中南米を中心に急速に流行地が拡大し、同地域での小頭症児の出生が多発した。粘膜ワクチンは従来型ワクチンには無い、発展途上国向けの利点を有する。ZIKVは本邦にも普遍的に棲息するヒトスジシマカによっても媒介されることから、我国でも感染症対策が重要なウイルスである。本研究を通じて、経口粘膜ワクチンに応用可能なZIKVE蛋白質菌体表面発現酵母菌株の樹立に成功した。抗原蛋白菌体表面発現酵母菌株を用いた経口粘膜ワクチンの報告例は未だ無く、本研究における試みは新奇性をも併せ持つ。
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