研究課題/領域番号 |
18K10052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
望月 仁志 宮崎大学, 医学部, 講師 (50501699)
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研究分担者 |
菱川 善隆 宮崎大学, 医学部, 教授 (60304276)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 重金属中毒 / ヒ素中毒 / 神経障害 / 末梢神経障害 / 感覚障害 / 神経生理 / 聴覚障害 / 神経生理学 / 神経学的所見 / 砒素中毒 |
研究成果の概要 |
感覚障害に関して、飲料水ヒ素濃度(ACDW)が10 ppb以上の群で、主観的な症状である脱力感や持続するしびれや痛みが有意に高かった。客観的な神経所見では、ACDWが50 ppb以上の群で、痛覚や振動覚の障害を呈する率が高かった。客観的な末梢神経障害は50 ppb前後のACDW で生じると推測された。 聴覚障害に関して、土呂久地区における高濃度曝露であっても、大人においては長期的には後遺症を残さなかった。逆にミャンマー国の分析からは低濃度であっても、小児に対しては聴覚障害を来す可能性が示唆された。ヒ素による神経障害を検討する際には、年齢を含めた曝露される側の要素を十分に考慮する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飲料水ヒ素濃度と感覚障害に関しての末梢神経障害の関連を報告した。今回の研究にて、神経障害の閾値(dose-response関係)を世界で初めて示した。また、安全な飲料水のヒ素濃度はWHOが推奨する 10ppb以下が適切と思われた。ヒ素濃度の安全な閾値は年齢によって異なる可能性を示した。ヒ素による神経障害を検討する際には、曝露されるヒ素の濃度、期間以外に、年齢を含めた曝露される側の要素を十分に考慮する必要がある。
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