研究課題/領域番号 |
18K10133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
林 敬人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40512497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 入浴死 / 鑑別診断 / 死因究明 / 水チャネル / 熱ショック蛋白 / 浴室内突然死 / 温水溺死モデル / DNAマイクロアレイ / アクアポリン / 疫学的解析 / 環境気温 / 入浴死警報 / 網羅的解析 / 法医分子生物学 / 温水溺死の診断 / 法医学的診断法 / 予防医学 / 死因診断 / 法医学的鑑別診断法 / 熱ショックタンパク質 / 心不全モデル |
研究成果の概要 |
入浴死の病態解明及び鑑別診断法の開発を目指して温水を吸引して溺死する過程で変動する遺伝子をDNAマイクロアレイを用いて網羅的に解析し,変動がみられた遺伝子について定量的RT-PCR法にて確認するとともに,法医解剖例の肺試料をおいても検討した。温水溺死マウスを作製して検討したところ,38℃温水溺死では793遺伝子,41℃温水溺死では743遺伝子に変動がみられた。そのうち,水チャネルaqp5及び熱ショック蛋白hsp90aa/abについてはqRT-PCRにおいても同様の結果が得られた。さらに,法医解剖試料を用いた検討でも同様の結果となり,浴槽内溺死例の法医学的診断マーカーとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果によって浴槽内溺死の正確な診断方法の確立につながる可能性がある。これは,死因究明の新たな展開につながる可能性があり法医実務に多大な貢献をするばかりでなく,臨床現場においても浴室内から救急搬送された患者の正確な病態把握,適切な治療(二次予防)にも大きく貢献するものと考える。さらに,これまで嘱望されてきた入浴死の発生予防対策法の確立(一次予防)にもつながる可能性があり,社会への貢献度も極めて大きいといえる。
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